事例

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DXによる新しい価値創造に向けてオープンストリームのクラウドインテグレーションサービスを採用(2022.03.28 掲載)

トッパン・フォームズ株式会社(現社名 TOPPANエッジ株式会社)
業種

印刷・印刷関連 ソフトウエア・情報処理

課題

  • サービスコンセプトに合致する実装・運用方法の早期決定が必要
  • 高セキュリティが担保されたクラウドプラットフォームの実現
導入メリット
  • デジタルビジネスの推進基盤としてクラウドプラットフォームの有効活用が可能に
  • サービスの企画開発からプラットフォームの構築、保守運用までを一気通貫で支援
  • クラウドサービスの安定運用を実現する知見とノウハウを獲得
キーワード
デジタルトランスフォーメーション クラウド

導入背景

次期コア事業としてデジタルビジネスの強化に注力

トッパンフォームズは日本最大級の印刷会社、凸版印刷の関連会社 として帳票類(ビジネスフォーム)の製造・販売を軸に、企業が顧客に送付する各種通知物(請求書、明細書、DMなど)の印刷・印字・封入・封緘・発送を包括的に請け負う「データ・プリント・サービス(DPS)」や「ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)」などへと事業を拡大させてきました。国内のみならずアジアでも事業を展開しているほか、近年では、デジタル領域のビジネスを次期コア事業として位置づけ、強化を推し進めています。

「当社には、国内トップシェアのDPSやビジネス帳票のサービスを通じて培ってきた“情報の管理・デザイン・伝達”に関する技術とノウハウの蓄積があります。そうした資産とデジタルテクノロジーの掛け合わせによって、お客さまの業務プロセス革新やデジタルトランスフォーメーション(DX)に資するソリューションを提供していくことが、当社におけるデジタルビジネスの基本的な方針です」と、トッパンフォームズRCS推進本部の田村 康子氏は説明します。

こうしたデジタルビジネスを支えるIT基盤として、トッパンフォームズが積極的に活用しているのがクラウドプラットフォームです。クラウドプラットフォームの採用理由について、RCS推進本部の緒方 俊哉氏はこう明かします。

「デジタルの事業を通じて当社がお客さまに提供するITソリューションには、企業内で使われるサービスや、一般消費者向けのサービスなど、さまざまなものがあります。そうした多様なサービスの運用を支えるIT基盤には、柔軟な拡張性が必要とされます。また、DXの取り組みが活発化する今日では、サービスのリリーススピードも上げていかなければなりません。こうした要件を満たすためにはクラウドプラットフォームの活用が不可欠でした」

トッパン・フォームズ株式会社
企画販促統括本部 RCS推進本部 RCS開発部 第二グループマネージャー
田村 康子氏

選定理由

実績と信頼からオープンストリームをクラウドSIパートナーとして選定

デジタルビジネスでのクラウドプラットフォームの活用に当たり、トッパンフォームズがクラウドサービスのSIパートナーとして選定したのがオープンストリームです。

同社がオープンストリームを選んだ理由の1つは、協業の実績にもとづく信頼です。トッパンフォームズでは2018年5月にオープンストリームと業務提携し、紙帳票から帳票入力GUIへの転換・生成を自動化するためのAI(人工知能)技術を共同で研究開発しています。その実績を背景にした信頼が、オープンストリームをクラウドサービスのSIパートナーとして選ぶきっかけとなりました。

また、クラウドプラットフォームに関する知識・知見の豊富さやタイトなスケジュールに対応できる能力なども、オープンストリームの選定要因になったといいます。

「プロジェクトを開始した時点でサービスコンセプトは定まっていたものの、自分たちの思い描いたシステムをクラウドプラットフォーム上でどのように実装し、運用していくべきかを早急に決める必要がありました。ゆえに、SIパートナーには、クラウドプラットフォームやテクノロジーに精通し、サービスの企画開発からプラットフォームの構築、保守運用までを一気通貫で支援してくれる能力を強く求めました」とRCS推進本部の福田 智洋氏は語り、この言葉を受けたかたちで緒方氏はこう続けます。

「加えて私たちにとって大切だったのは、想起したサービスのアイデアを他社に先を越されないようスピーディにかたちにして市場に投入することです。そのため、開発のスケジュールは自ずとタイトになるのですが、それにしっかりと対応できるかどうかもSIパートナー選びのポイントになりました。さまざまな業界の有力企業に対してサービスの開発支援を提供し、高い評価を得ているオープンストリームならば、そうした私たちの要求をすべて満たしてくれると期待しました」

さらにもう1つ、オープンストリーム採用の決め手になったのは、オープンストリームが強度の高いセキュリティ対策をクラウドプラットフォーム上で実装・運用するノウハウを有していることです。「当社は、金融業界に属する数多くのお客さまとお付き合いがあり、そうしたお客さまのためにクラウドサービスを展開する際には、金融業界の厳格なセキュリティ要件を満たさなければなりません。その要件を満たすために必要な知見と経験を有していることは、オープンストリーム選定の大きな要因になりました」(田村氏)。

トッパン・フォームズ株式会社
企画販促統括本部 RCS推進本部 RCS開発部 第一グループマネージャー
福田 智洋氏

導入効果

オープンストリームによる包括支援でデジタルビジネスの足場を強化

オープンストリームをSIパートナーとして選定したトッパンフォームズは、オープンストリームを含む複数のパートナーとともに開発を進めました。その中で、オープンストリームは主としてサービスにおけるデータのハンドリング部分(バックエンド部分)の設計・開発を担当しています。

「オープンストリームには開発を委託するというよりも、開発の上流からかかわってもらい、サービスのバックエンド部分の要件定義から実装に至るまでを支援してもらいました。先ほど触れたとおり、開発のスケジュールはタイトで、仕様の変更もたびたび発生し、想定外のトラブルも起きたのですが、オープンストリームの技術力と柔軟な対応により、当社ならではの競争力の高いサービスを適切なタイミングでリリースできていると感じています」(緒方氏)。

また、リリースしたサービスについては運用上の大きなトラブルもないと福田氏は指摘したうえで、オープンストリームの貢献を次のように評価します。

「オープンストリームのサービスで私が特に評価しているのは、単にサービスの開発を支援するだけではなく、サービス運用のノウハウ、知見をさまざまに提供してくれたことです。クラウドプラットフォーム上でのサービス運用を巡っては『本来はこうあるべきではないのか』『この考え方で果たして合っているのか』といった疑問がなかなか解消できないのが通常です。オープンストリームの支援によって、そうした内心の“モヤモヤ”がすべて解消され、あるべき運用への道筋が明確になったと感謝しています」加えて、オープンストリームの支援を通じてサービスのセキュリティレベルも、金融業界の要件を十分に満たせていると田村氏は言います。

「金融業界のセキュリティ要件を満たすうえでは、業界のガイドラインに準拠したデータのハンドリングが必須となりますが、その確認作業をオープンストリームの協力を仰ぎ、その知見を生かしながら、1つ1つ丹念に行っていきました。これにより、サービスのセキュリティレベルは金融業界の要件を満たせています」

トッパン・フォームズ株式会社
企画販促統括本部 RCS推進本部 RCS開発部 第三グループマネージャー
緒方 俊哉氏

今後の展望

デジタルビジネスの今後の展開でもオープンストリームの貢献に期待

先に述べたように、トッパンフォームズではデジタルビジネスを重点的に強化する事業領域として位置づけ、この領域でのプロダクト、ソリューションの拡充を推し進めていく構えです。同社では、そのビジネス展開を支援するパートナーとして、オープンストリームの今後の貢献に期待を寄せています。

「デジタルビジネスを強化するうえでは、クラウドプラットフォーム上で新しいサービスを立ち上げる機会も増えていくはずですし、オープンストリームの支援のもとでリリースしたサービスについても継続的な改善や機能拡張が必要になるでしょう。ですので、オープンストリームの協力を仰ぐ機会はこれからも多くあると見ています」(緒方氏)。

この言葉を受けたかたちで、田村氏も次のように今後の展望を示し、話を締めくくります。

「デジタルビジネスを強化する、あるいはDXを推進すると言っても、私たちのビジネスの本質には変化はありません。それは、お客さまからお預かりした大切な情報を管理して適切に加工し、お客さまが求める形で提供するということです。そうしたサービスの競争力をデジタルの世界でも高いレベルで維持することが当社におけるDXの大きな目標であると言えます。オープンストリームは、その目標達成に向けた取り組みをともに推進してくれる優れたパートナーであると見ています。今後もこれまでと変わらぬソリューションを提供していただきたいと願っています」

写真右から、トッパン・フォームズ株式会社 RCS推進本部の緒方 俊哉氏、田村 康子氏、福田 智洋氏
オープンストリーム プロジェクトマネージャー

※新型コロナウイルス感染症対策を行った上で、写真撮影時のみマスクを外しています。
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トッパン・フォームズ株式会社(2023年4月1日より「TOPPANエッジ株式会社」へ商号変更)
凸版印刷とカナダのビジネスフォームメーカー、ムーア・コーポレーションとの合弁会社として1965年に創設。ビジネスフォームの製造やデータ・プリント・サービスなどで培ってきた「情報の管理・デザイン・伝達」の技術力、ノウハウを活かしながら、企業の生産性向上、CX(顧客体験)向上に役立つプロダクト、ソリューションをアナログとデジタルの両面から包括的に提供している。 ※2023年4月1日より、「トッパン・フォームズ株式会社」は「TOPPANエッジ株式会社」へ商号を変更されております。
トッパン・フォームズ株式会社

トッパン・フォームズ株式会社

企画販促統括本部 RCS推進本部 RCS開発部 第一グループマネージャー

福田 智洋氏
トッパン・フォームズ株式会社

トッパン・フォームズ株式会社

企画販促統括本部 RCS推進本部 RCS開発部 第二グループマネージャー

田村 康子氏
トッパン・フォームズ株式会社

トッパン・フォームズ株式会社

企画販促統括本部 RCS推進本部 RCS開発部 第三グループマネージャー

緒方 俊哉氏

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