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Knitfab v1.5.1 をリリースしました & Knitfab のドキュメントを拡充しました

MLOps knitfab リリースノート
髙岡陽太

皆さんこんにちは。株式会社オープンストリーム・技術創発推進室の髙岡です。

もう年末ですね。寒い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。私はあったかいお茶が手放せなくなってしまいました。

さて、今月も Knitfab のリリースをお届けします。また、今月は本体側のリリースだけではなく、ドキュメントについても新しいコンテンツを追加したので、そのお知らせをいたします。

Knitfab v1.5.1 の変更点

Knitfab v1.5.1 は不具合修正のためのリリースです。同時に、セキュリティアップデートでもあります。

不具合修正

knit plan template の生成する Plan 定義テンプレートに誤字がありました

Knitfab の Plan 定義には、その Plan に基づく Run に割り当てて良い計算機資源の量を指定する resources という項目があります。

knit plan template はこれまで、その項目の名前を resoucesr が抜けている)と誤って、テンプレートを生成していました。

このため、このテンプレートを元に Plan 定義を作成し knit plan apply したときに、resources として指定したつもりの計算機資源が、項目名の不一致のために、意図した通りに設定されないという結果になっていました。

この誤字を訂正しました。

既存の Plan 定義については、お手数ですが手動でご修正いただくか、 knit plan resource コマンドでリソースの割り当て変更を行ってください。

knit plan find のフラグ --image が正常に機能しないケースがありました

Knitfab に登録されている Plan を検索するコマンドである knit plan find には、Plan に指定されているコンテナイメージの名前で Plan を絞り込む --image というフラグがあります。

次のように使います。

knit plan find --image IMAGE:TAG

このイメージ名の解析アルゴリズムに不具合があり、イメージ名にポート番号が含まれる場合(例: example.org:5000/image-name:tag)に、正常に機能しておらず、Plan がヒットしない、という結果をもたらしていました。

解析アルゴリズムを訂正し、こうしたポート番号を含むイメージ名についても正常に Plan が検索できるようにしました。

セキュリティアップデート

Knitfab は echo というフレームワークの上に構築されています。 

このフレームワークに最近適用されたセキュリティアップデートがありましたので、 Knitfab にもこれを反映して、 echo を最新版(v4.13.3)にアップグレードしました。

これによって対処された脆弱性は次のものです。

この変更による機能面への影響はありません。

ドキュメントの拡充

Knitfab のドキュメント ( https://github.com/opst/knitfab-docs ) に、新しく “04.example” というセクションを追加しました。このセクションには Knitfab の実用例を集めてゆきます。

今月は、最初の example として、コンパクトな自然言語モデル SmolLM2-135M に対して、雑学クイズをテーマにしたデータセット TriviaQA についてのプロンプトエンジニアリングをした例を追加しました。

https://github.com/opst/knitfab-docs/blob/main/04.examples/smollm2-prompt-engineering/smollm-prompt-engineering.ja.md

また、さらなる example として、機械学習ではない通常の画像処理パイプラインの例を作成中です。

これらが皆さまのご参考になれば幸いです。

まとめ

以上、今年最後の Knitfab のリリースと、ドキュメントの新コンテンツのご紹介でした。

今年は Knitfab の一年目でした。関心をお寄せ頂いた皆さまに深く感謝いたします。

また来年も、Knitfab をどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えくださいませ。

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