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皆さんこんにちは。株式会社オープンストリーム、技術創発推進室で Knitfab の開発リードをしております高岡です。
今日は、次のリリースで行う Knitfab のライセンス変更について事前にご案内すべく、筆を執りました。
これまでのライセンス: BSL 1.1
これまで私達は、Knitfab を Business Source License 1.1 (BSL 1.1) のもとで公開してきました。
このライセンスは RDB 製品を開発している MariaDB 社が提唱したもので、MariaDB 社のほか HashiCorp も採用しているライセンスです。
このライセンスの内容は、ざっくりと言えば
- 非商用用途であれば、自由に利用して良い
- 商用用途で利用する場合には、ライセンサーの許可を得る必要がある
- リリース後 4 年で他のライセンス(Knitfab の場合は GPL)に切り替わる
というものです。
将来的には広くコミュニティに還元することを前提としつつ、一定程度ビジネスとのバランスを取ろうとしたものであり、Knitfab v1.0.0 をリリースした際には、これが最適だと考えていました。
しかしながら、このライセンスは(ソースを公開しているものの)オープンソースライセンスとは言えない規定であり、また「商用用途」とは何なのか、一見して分かりづらいという問題を抱えていました。
これからのライセンス: Apache License version 2.0
私達は、次のリリースである Knitfab v2.0.0 を、Apache License version 2.0 の元でリリースします。
したがって、 Knitfab v2.0.0 以降は、真のオープンソース製品になります。
また、これに伴って、 Knitfab の Web API に対するリクエストメッセージの型定義を与えているライブラリ opst/knitfab-api-types のライセンス(MIT でした)も、Apache License version 2.0 に揃える予定です。
Knitfab v2.0.0: when and what
オープンソース製品となった Knitfab を皆様に早くお届けしたいと考えています。
ただ、社内調整もあり、リリース時期はまだはっきりと申し上げられません。少なくとも数週間はいただくことになりそうです。今しばらくお待ちくださいませ。
また、このリリースには、v1.7.0 向けに開発を進めてきたところの新機能も盛り込まれる予定です。
まとめ
来たるべき Knitfab v2.0.0 で予定している、ライセンス変更についての事前のお知らせをいたしました。
この変更によって、皆様にもっと安心して Knitfab をご利用いただけるようになると考えています。
今後とも Knitfab を、どうぞよろしくお願いいたします。
著者プロフィール
名前: 高岡陽太
株式会社オープンストリーム/技術創発推進室
長らく Web 系のシステム開発をしてきたが、2019年頃から機械学習関連の案件に携わり始めた。
ディープラーニングモデルの開発からその API 化、フロントエンド開発まで、必要とあらば一通り手掛ける。
最近は、機械学習それ自体はもとより、機械学習開発を支える技術としての MLOps に興味を持っている。
MLOps 用基盤ツール Knitfab の開発リード。
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